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Channel: Macで天体(ときどきUbuntu)

マクロとミクロ

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このサイトは趣味である天体観望・撮影などに関して記載していますが、この趣味を楽しめるのは新月期の晴れた日がメインになります。

実は多趣味で他にもいろいろ趣味がありますが、天体観望にドハマリしていた頃、ふとしたきっかけから顕微鏡にも興味を持ちました。

タイトル通りマクロ(天体)とミクロ(顕微鏡)と対極にある世界に感じますが、光学機器を用いて高倍率で観察を行うというかなり機材の知識を共有できる世界なのです。
(実際顕微鏡の接眼レンズを天体でも使用できますし、逆も可能です。更には少し工夫すれば天体用の撮影アダプタなども流用できます。)


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この写真はビタミンCをクロスニコル撮影したものです。
撮影用のアダプタなどは天体用のものをいくつか流用しています。


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これはグルタミン酸(撮影方法は同じくクロスニコル)
サイバーですね。。

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これはなんだかわかりますか?
実は標本を乗せるスライドガラスというガラス板の上にカバーグラスという薄いガラス板を乗せて挟み込み標本を固定するのですが、その切断面になります。

撮影対象も無限にあり、見えないものを拡大して別世界を楽しむというところでは相通じるものがありますね。

研究機関の光学顕微鏡がJIS規格(焦点距離160mm)から無限遠に変更されたことにより、研究機関の放出品が10分の1から20分の1の価格で手に入ります。

天体、特に天体写真に興味がある方はもしかしたらミクロの世界も楽しめるかもしれませんよ。

(下の写真などは撮影中に見つけた繊維ゴミ(笑))

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月の存在

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天体の観望や、撮影を行うと天候と月の存在が気になります。(暗い空が望める環境も)

この趣味をしている方は、遠征をするのであれば晴天率が高く、周りに明かりが少ない(または無い)ところを探し、当日の天候や月の出入りを調べてなるべく良い条件のときに観望・撮影を行っているかと思います。

月は最も地球に近い天体で身近なものですが、非常に明るいため星雲・星団など暗い対象を観望する際には非常に厄介な存在になります。

しかし、逆に捉えれば誰でも確認することができ、入門用の廉価な望遠鏡でも驚くほど詳細な姿を観望・撮影することができます。
(入門用の望遠鏡で写真と同等以上に見えるのは月だけかもしれません。)

撮影に関しても非常に明るいため、接続アダプタさえ用意すれば簡単に写すことができます。

天の川が見えるような環境であれば機材がなくても星空を十分楽しめますが、機材を購入したならまず月を観望・撮影してみることをおすすめします。
図鑑にあるような詳細なクレーターなど堪能することができますし、撮影に関しても最も難易度の低い対象の一つです。

月であれば見る場所が町中であっても問題ありません。

最も身近で、観望・撮影両面において満足ができる対象です。

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Macで惑星撮影を行うのに必要なもの

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項目は設けてありましたが、INDI関係の記事を優先して記述したため記事が全く無い状態が続いていました。

惑星撮影を行うにあたって必要になるもの、Macのアプリで必要になるものを記載します。

●惑星撮影を行うにあたって必要になる機材
・望遠鏡(なるべく口径が大きく、焦点距離が長いもの)
・カメラ(デジタル一眼レフor天体カメラorデジカメのいずれか)
・デジカメアダプタ(デジカメで撮影する場合)

これに、フリップミラーなど眼視とカメラを切り替えながら対象を導入する機器があると効率的に写野に導入できます。

惑星撮影は非常に高倍率での撮影になります。
架台はモータードライブのついた赤道儀もしくは自動追尾機能がある経緯台が使いやすいです。(これら追尾機能が無い架台では撮影が非常に大変です。)

撮影方法としては、接眼レンズを用いる方法(コリメート撮影、拡大撮影)、直焦点撮影があります。

コリメート撮影は接眼レンズにデジカメなどレンズがついているカメラで行う方法です。(携帯のカメラでも行える方法です。)
手軽ですが、惑星を撮影する場合は高倍率になりますのでアダプタを用いて撮影しないとうまく撮れません。

拡大撮影は接眼レンズにカメラアダプタを接続して撮影します。この方法はデジタル一眼レフや天体カメラなどカメラレンズを取り外せるカメラで撮影する方法になります。

直焦点撮影は望遠鏡にアダプタを介して直接デジタル一眼レフや天体カメラなどを取り付けて行う撮影方法になります。
長焦点の望遠鏡を使用しないと拡大率が上げづらいので、バローレンズなどを併用して希望する拡大率にして撮影します。

像の鮮明さはコリメート→拡大撮影→直焦点撮影になります。
これは撮影時に使用するレンズ枚数が少なくなるためです。


●惑星撮影を行うにあたって必要になるMacのアプリ
・プラネタリウムソフト
(自動導入のコントロール機能がついたものがおすすめです。)
・キャプチャーソフト(天体カメラで必要になります。)
・画像処理ソフト
(スタッキングなどをおこなったり、色やシャープネスの調整などで必要になります。)

プラネタリウムソフトに関してはこちらこちらの記事にもまとめてありますが、おすすめはSkySafari(Plus以上のグレード)かKStarsです。
SkySafari(Plus以上のグレード)は非常に幅広い架台に対応していますし、望遠鏡のリモート操作機能が安定しています。

KStarsは多機能なのでとっつきづらいですが、望遠鏡のリモート操作以外にも撮影やフォーカスなどすべてまとめて行うことができます。
KStarsに関しては使い方をこちらにまとめてありますのでご参考にしてください。


キャプチャーソフトに関しては特に天体カメラを用いるときに必要になります。
天体カメラを購入する際、Macに対応したキャプチャーソフトがあるかを確認しましょう。(KStarsをインストールすればINDIドライバが使用できますので、市販されているほとんどの天体カメラには対応することができます。(もちろんキャプチャーも可能です。)

デジタル一眼レフやデジカメであればカメラで撮影してしまっても大丈夫です。

いずれのカメラでも惑星は動画で撮影します。動画で撮影したムービーファイルをコマごとに重ね合わせ一枚の画像に仕上げていきます。


最後に画像処理ソフトとして必要になるのは上記ムービーファイルをコマごとに重ね合わせ一枚の画像に仕上げる機能(スタッキング機能といいます。)を備えたソフトが必要になります。
Macにも複数動画スタッキングソフトがありますが、おすすめはLynkeosです。
使いやすいですし、今でも開発が続いているため安心できます。
他には画像処理としてPhotoShopもあれば便利です。(同等の機能をもったアプリでも良いです)

惑星撮影は高倍率のため、対象の導入とピント合わせが重要な要素になります。
倍率が高いため上空の気流の状態によって画像の良し悪しも大きく左右されます。
日本では夏あたりが最も上空の気流が落ち着いていてきれいに撮影できる可能性が高くなります。

惑星撮影は、星雲・星団の撮影とはちがった難しさがありますが、上記の撮影環境が整えばチャレンジできます。

興味ある方は是非挑戦してみてください。

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上記は数年前に撮影した木星と土星です。
撮影環境は以下になります。

赤道儀:セレストロンAdvancedVX赤道儀
望遠鏡:セレストロンC9
カメラ:CanonEOS Kiss X4(2倍バローによる直焦点撮影)

画像処理:Lynkeos、PhotoShop


Macで天体撮影(星雲・星団)を行う

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天体撮影を行う方の多くはWindowsのノートブックを用いてガイド撮影を行っているかと思います。

かくいう私も以前は天体撮影に関しては、Windowsのノートブックで環境を構築して撮影を行っていました。
その当時は特に天体カメラがMacに対応しているものが少なく、一応Macでも使用できる機器を用意していましたが、MacBookProを外で使用することに抵抗があったこともあり、ネットブックと呼ばれる低価格のノートマシンに天体用の環境を構築して使用していました。

しかし、処理速度の遅さやASCOMドライバが一部不安定であったりなど、使い慣れたMacを天体にも活用できれば良いなと思っていました。

オートガイドソフトで最も使用者の多いPHD、PHD2に関しては以前からMac版もありますが、Windows版と比較して使用できるオートガイドカメラのドライバが少ないといった制約がありました。

望遠鏡の制御に関してはSkySafari(Plus以上のグレード)のMac版で登場したときに一気にWindowsマシンに肩を並べましたが、スタッキング処理ソフト(有料のみ)、廉価なオートガイド用天体カメラが未対応(ZWO社やQHY社など)などWindows環境に比べ制約がありました。

しかし、2017年にINDI環境の主力の制御環境であるKStars+EkosがLinuxからMacにも移植され状況は一変しました。
ほぼ同時期にシングルボードコンピュータのRaspberryPi3にもKStars+Ekosが最適化され、安定した使用環境が整いました。
スタッキング処理ソフトに関してもASTAPという無料のアプリも登場し選択肢が広がっています。)

MacBookなどにKStars(Ekos制御環境とINDIドライバ一式、更にAstromy.Netサーバが内蔵されています。(しかも日本語対応))とPHD2をインストールすれば現在ではWindows同様の撮影環境が手に入ります。(対応機器もINDIドライバのおかげで一気に増えました。PHD2に関しても現在はINDIドライバに対応ししています。)

さらに驚くことは同様の環境がRaspberryPi3以降でも実現できるということです。

私は現在では天体撮影の環境をMac(外出時はiPad)+RaspberryPi3で行っています。

RaspberryPi3には4つのUSB端子があるため、私の環境ではUSBHubも不要になりました。

自宅ベランダでは望遠鏡、カメラ、フォーカサーなどをすべてRaspberryPi3に接続し、部屋のMacのKStars+Ekosからリモート制御しています。(PHD2はRaspberryPi3で立ち上げて使用しています。)

遠征などで外に持ち出す場合はMacで制御していた部分をiPadのVNCリモートに変更して使用しています。

どちらの環境でも非常に安定して使用できています。
(iPadの場合VNCリモートでのKStarsの操作が若干しずらいですが。。)

INDIドライバのメリットである分散処理により、ドライバーのサーバとしてRaspberryPi3を用いてリモート制御を行うわけです。
(もちろんMacBookなどを外に設置してVNCで操作することも可能です)

ドライバの設定などがASCOMと比較してややこしいですが、一度きちんと設定できれば非常に快適に使用できます。

Mac版のKStarsは本家Linux版より導入がはるかに簡単です。(アプリをHDにコピーするだけ、アプリ内にINDIドライバフルセット、Astromy.Netサーバ、日本語環境、Ekos制御環境がすべて内蔵されています。

WindowsのASCOMドライバによる環境構築など含め、どの環境よりも天体環境の構築が簡単です。(なにせKStarsをコピーするだけなので(笑))

Macをメインに使用されている方はぜひこの項目に目を通してみてください。
ドライバの設定など面倒な部分はありますが、工夫次第で驚くほど柔軟な天体撮影環境を容易に構築できますよ。
(但し、KStarsを使用するためにはOS10.11以上が必要です。)







Obeservation Planner(KStarsの観測計画機能)

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以前SkySafariの観測計画機能を記事にしましたが、KStarsにも同様の機能があります。

SkySafariの観測計画機能は観望の目印にもできたり、サーバで登録リストを同期できたりと便利ですので私はもっぱらそちらを使用していますが、KStarsのObeservation Planner機能はスケジューラーや望遠鏡での複数対象の自動制御を行うために必要になりますので記載します。

SkySafariの観測計画機能と異なりKStarsのObeservation Planner機能は望遠鏡や撮影機器の自動制御のための機能になります。ここで設定しておかないとスケジューラーなどで設定するときリストを見ながら一つづつ登録という面倒な動作を強いられます。(観望で便利にはつかえないですね。。あくまで自動制御用です。)

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まずは設定したい対象を右クリック→サブメニューから"観測希望リストに追加"を選択します。(例としてM41を登録します。)


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次にメニューから"観測"をクリック→"Oveservation Planner"を選択します。


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そうするとObeservation Plannerウインドウが表示されます。
先程登録した対象(今回はM41)は希望リストに登録されます。

希望リストから対象を探し、右クリックするとサブメニューが表示されます。
ここから"セッション計画に追加"を選ぶことでセッション計画に登録されます。

Ekosのスケジューラーに対象を登録するのもここから行えます。
Ekosのスケジューラーでの対象の登録はリストから選択、もしくは名前を入力しての検索で登録しかできません。)

尚、ウィンドウ左上部のボタンで読み込みや保存ができますが、セッション計画に登録しないと保存できません

なんとも直感性を削ぐ操作性ですが、Ekosのスケジューラーや複数対象の自動導入を行う場合はこの機能を使用しないと面倒であったり、できなかったりします。

KStars・Ekosで複数対象の自動導入やEkosのスケジューラーで自動制御を行う方はまずObeservation Plannerの希望リストに登録することが簡単に使いこなすコツになります。

インターフェイスがこなれていない感じは拭えませんが、使いこなせば便利な機能になりますので、興味ある方はお試しください。
(特に無人での全自動制御などを行う方は事前に撮影対象を希望リストに登録しておくと便利になります。)


ASTAPというソフト

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ASTAPおそらくシングルボードコンピュータ、Windows、Macすべての環境で使用できるスタッキングアプリだと思うのですが、ファイル形式がFITS、またはRawファイルのみのため、私が所有している既存ファイルで検証することができませんでした。

サイトを見るとどうやらスタッキングの位置合わせを最初に読み込んだファイルをSolverで分析して(Solver機能も内蔵している)他のファイルの位置合わせもおこなってくれるらしい。

Solver機能に関してはAPTやCCDCielとも連携できるようで使いこなせばかなり面白い存在かもしれません。

私は現在EkosからローカルAstrometry.netサーバを参照して位置解析を行っていますが、このアプリをCCDCielと連携させて位置解析〜スタッキングまでを行う方法も面白そうですね。

選択肢が増えるのは大変喜ばしいことですが、習得には苦労します。
Astrometry.netよりは大分軽量なようなのですでに使いこなしている方がいらっしゃいましたらぜひ操作感を教えてください。

ひさびさの星見

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来月引っ越すため、今さまざまな手続きを行っています。
現在リフォーム中なので、様子を見に行きがてら外食〜家族で天体観望を行いました。

現地についたらあいにくの霞空・・
そのような状況でもDSCがあれば容易に目的天体を探せます。
近隣で星見に適した環境を探して、引き続き観望を楽しんでいきたいと思います。

今度の引っ越しは軽井沢近辺です。
お近くにお住まいの方はお声がけください。

引っ越し。。。

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ようやく荷物を運び終わり、仮にではありますがPCも設置しました。(引っ越しの際購入したパソコンデスクが月末納品とのことでセットアップはそれ以降になりそうです。。長い)

自身の引っ越しで大変な思いをしていたらヤフーブログ閉鎖のお知らせが。。。。。

こちらも引っ越しですか。。。。
重なるときは重なりますね。
(皆さんはどのサービスにしますか?)

ブログも引っ越し

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YAHOOブログ閉鎖の知らせに伴い、ブログ引っ越しの準備を行いだいたい作業ができました。

以下アドレスでテスト公開しています。


変換作業をしたつもりですが、まだ完全ではないかもしれません。
様子を見ながら修正などを行っていきたいと思います。

今後は上記サイトに記事を記載する予定です。
(不具合が多ければ移るかもしれません。)

よろしくおねがいします。

FCブログに引っ越し完了しました。

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FCブログに引越し後、いくつかのトラブルがありましたが、修正作業も完了しましたので今後は以下アドレスにて運営します。


引越し先でもよろしくおねがいします。

今回の引っ越しは、ヤフーオフィシャルの引っ越しツールが登場する前に行いましたが、レイアウト系の関数が多数追加されるなど多くのトラブルがありました。

しかし、ヤフーブログが残っていたため参照しながら修正を行うことで無事移行できました。

ヤフーオフィシャルの引っ越しツールでは、引越し作業後ヤフーブログの閲覧ができなくなるようです。

と、いうことは移行先で不具合があった場合、もととなるヤフーブログを参照できなくなることを意味します。

オフィシャルの引っ越しツールを使用する場合は注意が必要になると思います。




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